看護師の仕事は重要なものであり平均給与も高いが、仕事内容がきついという側面もある。需要は常に高い仕事ではあるが、求人件数の多さばかり見ていては転職に失敗する可能性もあるので注意が必要だ。

看護師にとって、転職のメリットはいくつか存在する。
それは、今よりもより良い条件で働くことができることや、より希望に近い仕事ができることだ。そして、スキルアップを目指せることも当てはまる。

しかし、転職にはデメリットもあるので、条件を見極めなければならない。
現状として、よほど看護師として際立ったスキルや前職の価値が高くなければ、転職すれば収入が減ることが当たり前だ。生活を考えるなら、これを覚悟しなければならない。
また、転職の際、経験者として十分な研修制度を受けることができないまま仕事を始めなければならないことも多い。これを避けるためには、4、5月などの新人研修が豊富な時期に合わせて転職することが望ましい。
逆に、経験があるにも関わらず新しい職場では新人として扱われることになり、これに不満を感じる人も多い。

転職を繰り返すことによるデメリットもある。
転職を何回も繰り返している場合、職場などに問題があるのではなく、その人に問題があるのではないか、またすぐに転職されるのではないかといった不安を持たれる。そのため、多くとも5回未満に抑える方が良い。
また、勤務日数が短い場合でも同様の不安を持たれることがよくあるので、少なくとも3年以上勤める必要があるだろう。

このように転職にはデメリットも多いので、安易な転職は控えるべきだ。もし今の現状に不満があるのなら、職場でうまくやっていくための解決策がないかをしっかりと考えてから行動に移すべきだろう。